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2023.04.10
コラム
ねコラム vol.8「育てるタオル」
連載「ねコラム」では、当協会 理事・会員の皆様からネーミングに関することをご紹介いただきます。
*月1回の配信。第8号は、第7号に続き当協会会員でブランディング・プランニングに携わる寺内 美知子氏からの発信となります。
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育てるタオル
「育てる」は、人が命あるものにすること。そこで、タオルの名前に「育てるタオル」 とあると、なんとなく、大切に使うタオルなのだろう、と感じてしまう。それから、育てるのは誰なのか、育てるとどう変わるのかとか、育てるには手間がかかるのか、と気になってくる。
実はこのタオル、織る前の「糸に秘密」があって、ネットに入れて洗うだけで、柔らかさを増していくのだという。
タオルといえばふんわりと柔らかい肌触りが求められていて、これまでのネーミングにも、いかに肌触りの良さを伝えるか、というところが表れていた。
例えば、Hotmanの「ふわっと軽くマカロンのようにかわいい」が特長のタオルは、「ふふら」というネーミング。
また、今治タオルの世界最高級「海島綿(West Indian Sea Island Cotton))のように素材自体がブランドのネーミングも多かった。
「育てるタオル」では「育てる」という他動詞を使ったネーミングなので、意外性があって、ちょっと頭を使わされる、一種のメッセージ性のあるネーミングになったと思います。
日本ネーミング協会 会員
ブランディング・プランニング