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ねコラム vol.8「育てるタオル」

連載「ねコラム」では、当協会 理事・会員の皆様からネーミングに関することをご紹介いただきます。

*月1回の配信。第8号は、第7号に続き当協会会員でブランディング・プランニングに携わる寺内 美知子氏からの発信となります。

 

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 育てるタオル

 

「育てる」は、人が命あるものにすること。そこで、タオルの名前に「育てるタオル」 とあると、なんとなく、大切に使うタオルなのだろう、と感じてしまう。それから、育てるのは誰なのか、育てるとどう変わるのかとか、育てるには手間がかかるのか、と気になってくる。

 

実はこのタオル、織る前の「糸に秘密」があって、ネットに入れて洗うだけで、柔らかさを増していくのだという。

タオルといえばふんわりと柔らかい肌触りが求められていて、これまでのネーミングにも、いかに肌触りの良さを伝えるか、というところが表れていた。

 

例えば、Hotmanの「ふわっと軽くマカロンのようにかわいい」が特長のタオルは、「ふふら」というネーミング。

また、今治タオルの世界最高級「海島綿(West Indian Sea Island Cotton))のように素材自体がブランドのネーミングも多かった。

 

「育てるタオル」では「育てる」という他動詞を使ったネーミングなので、意外性があって、ちょっと頭を使わされる、一種のメッセージ性のあるネーミングになったと思います。

 

 

 

 

 

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日本ネーミング協会 会員

ブランディング・プランニング

寺内 美知子