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ねコラム vol.7「【Polun】ポルン」

連載「ねコラム」では、当協会 理事・会員の皆様からネーミングに関することをご紹介いただきます。

*月1回の配信。第7号は、当協会会員でブランディング・プランニングに携わる寺内 美知子氏からの発信となります。

 

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 気になるネーミング【Polun】ポルン

 

 Polunポルンは、下着ブランドの名前。ぽっちゃりさんがルンルン明るい気持ちで過ごせるように!という造語ネーミング。これまで可愛くなかった“ぽっちゃりさん向け下着”を変えるブランドです。

 

Hinaプロデュース ぽっちゃりさん向け下着ポルン公式通販–Polunオンラインストア

 

「Polun」誕生には、時代的な要素がいくつも関係しています。

 

《SNSユーザー巻き込み型マーケティング Ameba×Hina》

サイバーエージェントのAmeba事業部が「コマース・マーケティング協業プログラム」の提供を始め、担当プロデューサーの加藤由佳さんが、人気ブロガーのHinaさんと取り組んだ初コラボ商品としてSNSを活用したユーザー巻き込み型の商品開発と販売戦略が行われた。22年6月の発売は、フォロワー対象の先行販売で行われ、「ガードルショーツ」は20分で完売した。

 

《女性の力》

加藤由佳さんは2019年新卒入社のブランドプロデューサー。HinaさんはSNSでぽっちゃりコーデを発信する、総フォロワー数約25万人の30代ブロガー。

 

《ボディ・ポジティブ ハッシュタグ「#BodyPositive」》

モデル体型が美しいという価値観から、低BMIモデルの採用規制(2006年頃)、プラスサイズモデルの登場(2010年頃)、レディ・ガガの“ABodyRevolution2013”などの、ありのままの自分の体を愛そうというムーブメント。「インクルーシブ」「ダイバーシティ」と連動する。

 

《ボディ・ポジティブ #BodyPositive》

痩せたモデル体型が美しいという価値観に縛られるのはやめようというボディポジティブは、サイズだけではなく、形、肌色、障がいやアザ、傷跡など、全ての体を受け入れようというポジティブな考え方だが、さらに、ポジティブに受け入れられない人をネガティブとするようでおかしい、という考えから、「ボディ・ニュートラル」の考えに進んでいる。

 

 

 

有名モデルのアシュリー・グラハム

 

 

マテル社のバービー人形

「Fashionistas(R)」シリーズには2016年から「Curvy(ふくよか)」がある

 

 

 

日本ネーミング協会 会員

ブランディング・プランニング

寺内 美知子