連載「ねコラム」では、当協会 理事・会員の皆様からネーミングに関することをご紹介いただきます。
*第10号は、当協会理事の岡田直也氏から「リ・ネーミングについて」の発信となります。
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「そんな言い方、まったくいまの時代っぽくないよね」「この専門用語、もっとわかりやすく
言えないのかな」・・・。
街中で、あるいはメディア上で、そういった問題アリなコトバに、よく出会いますね。
みなさんも、たぶん経験のあることでしょう。
日本ネーミング協会ではいま、ふだん相手にしている、商標登録されたネーミングを
大きく超えて、社会生活一般に使われているコトバに注目し、「リ・ネーミング」してゆこうと
いう動きがおこりつつあります。
たとえば(と言いながら、いちばんハードルの高いところから話を始めてしまいますが)、
「奥さん」「旦那さん」。
これ、「家内」「主人」もパラレルで、セットで使われていますが、よく見れば夫は主(あるじ)
で、妻が家の中・奥(家人)、ということですよね。もうしっかり定着してしまった言い方
なのですが、戦前の家父長制や男尊女卑のにおいが強く、いまの実情には、合っていませんよね。
まあ、この慣用をくずすのはなかなか難しいと思いますが、そこにもチャレンジしてゆこう、と
いうことなんです。
もっとわかりやすい例をひとつ挙げましょう。
それは、「認知症」。
いろいろなモノ・コトが認知できなくなるわけだから、「不認知症」のほうが正しいのでは?
と思うことがあります。
医学用語や法律用語には、この類のものが数知れず存在するのも事実、ですね。
・・・ということでいま、ね月会の有志を中心に、「これってどうなのよ?」的なコトバを拾い出し、
それをリ・ネーミングしたらどうなるだろう?を考えて、世の中に発信してゆく動きが
始まっています。
2026年以降の協会の活動の目玉にするべく、努力を重ねるつもりでいます。
どうぞ、ご期待ください。
日本ネーミング協会 理事